2025/07/29

奥秩父ナメラ沢_7月月例山行

 --- 酷暑を忘れて ---

気持ちいい~っ。
カ・イ・テ・キぃ~。
バシャバシャ飛沫を飛ばして滑歩き。
谷に嬌声がこだまする。
酷暑の夏はなんたって沢登りだよね。
7月の月例山行は奥秩父ナメラ沢でした。

日曜なのに登山口の駐車場にはポツンと1台のみ。
真夏のプール並みに混むかと思っていたので拍子抜け。
てくてく林道歩き1時間で沓切沢(くつきり)沢橋へ。
橋を渡り雁坂峠へ続く登山道を登る。
意外に急登だった。
「ナメラ沢」の看板を見て落ち葉の積もった踏跡を
峠沢へ下った。

峠沢へ下る

沢形に沿い5分下ると峠沢に立った。
小広い河原で沢靴に履替えヘルメットを被れば、
気持ちがびしっと引き締まる。

ビューティー・ペアかい??

ナメラ沢出合を目指して中ノ沢のゴーロを登って行くと、
谷を関門のように塞ぐ滝が現れた。
5m滝だ。

5m滝

水流沿い右が階段状で登りやすそう。
でも、落ち口へ抜けるときに濡れちゃうなぁ。
まるめのは濡れるのを嫌い右壁に取りついた。
傾斜はきついが
落ち口下のバンドをトラバースすれば楽勝、
・・・と思った。
登ってみるとバンドは酷くぬめっていた。
壁に抑えられバランスがとりにくいのに
ハンドホールドは皆無。
やばい。
戻ることもままならずセミ状態となった。

見かねたバン亀さんが水流沿いに登りお助けロープ投下。
辛くも危地を脱したのでありました。
ヤレヤレの出だしになっちまった。
水を厭わず流れの右を登るのが正解だった。

流れの右を登るのが正解

標高1,420mでナメラ沢が右岸から合流。
水量は中ノ沢と同じくらい。

お待ちかね。
滑の始まりはじまり。
もったいないからなるべく水流を辿った。

快適な滑が続く

流れを乱してじゃぶじゃぶ。
油断するとぬめった岩でつるり。
わいわい、がやがや滑歩きを楽しみ
2時間ほどで標高1,680mの二俣に到着。

おまたせ。
パイナップル休憩だ。
植松会長差し入れのパイナップル。
早朝の集合場所にわざわざ届けてくださった。
ありがたや。
バン亀さんが冷え冷えを保って運んでくれた。
こちらも感謝。

冷え冷えパイナップル

パイナップル二俣(仮称)の上は
フィナーレを飾る滑滝30m。
滝上で右岸から流入するルンゼに入る。
ルンゼを横切る踏み跡を1本やり過ごし、
2本目の踏み跡まで登って武装解除。

1,856mピークの登りで雨が降り出したがすぐ上がった。
マルバダケブキが群生する防火帯を下る。
マルバダケブキが尽きるとわらびの群生が続いた。
防火帯一面ワラビ。
ワラビ畑のようだった。
芳賀さん下りの情報ありがとうございました。
急な下りは慎重に下り、無事駐車場へ戻りました。

今日の発見:
林道終点の沓切(くつきり)沢橋に
「亀田林業所」の銘板!
がんもさん、(真顔で)この橋バンカメさんのシゴト?
バン亀さん、(すまし顔で)工事費1,000万くらいだったかなぁ。(もち、冗談です。)

バン亀橋?



【ひと口感想】
バン亀:
やっぱり夏は沢!
シャワークライミングで全身びしょ濡れ!
嗚呼楽しい。
ナメ床歩きで癒されて
ぬめるスラブでドッキドキ!
嗚呼楽しい。
優しいと言われる沢でも冒険心満載で楽しめました。

がんも:
6年ぶりの沢登り。
清らかなナメ床と優しい渓相に癒され、
水とはしゃぎ仲間と笑った一日。
暑さを忘れる最高の時間でした。

英理子:
青空の下、木漏れ日や新緑の樹木や苔に癒されながら
キラキラした水面のナメ歩きは、
爽快かつ癒しでした。

まるめの:
濡れずに滝を越すつもりが結局ずぶ濡れ。
素直に登れば良かったなぁ。
埋まってるんじゃないか心配だった滑は健在。
癒されました。
冷え冷えパイナップル、癖になりそう。

日  程:2025年7月27日(日)晴、午後一時雨
メンバー:L. 秋田、亀田、中澤、広瀬
タ  イ ム:
 雁坂トンネル料金所駐車場7:35 -- 沓切(くつきり)沢橋8:15
 峠沢8:30~9:00 -- 中ノ沢出合9:05 -- 5m滝9:20~9:50
 -- ナメラ沢出合(標高1,420m)10:00~10:05 -- 二俣
 (標高1,680m、パイナップル二俣)12:00~12:20 
 -- 沢終了点(標高1,760m)12:40~12:50 -- P1,860 13:30
 ~13:35 -- 雁坂トンネル料金所駐車場15:20

(秋田 記)



2025/07/22

 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根


報告遅くなりすいません。


2025年7月6,7日(日月) 天候 晴れ メンバー 長坂宗俊・松田麻衣・植松


長坂宗俊=この男、今年6月で本当の意味で定年退職。

武川村生まれ、武川村育ち、当会社の技術統括部長まで出世。この男、植松が、

仙台単身赴任より以前から、甲斐駒は、黒戸尾根より植松の案内で登りたい。

北沢峠から登った事がある。が、長坂家一同は、それは、甲斐駒を登った事にはならん。

男子たるものは、黒戸尾根から登って、初めて甲斐駒を登った事となるようだ。

植松も同意見だ。で、やっとその日が来た。

竹宇駒ヶ岳神社で祈願いたし、吊り橋を渡り、暗い森を、風のように一人の男が、

うちらを追い越していった。あれ?花谷さんじゃないかな?



1合目着。「こんねん登ってもまだ1合目け・・・」長坂氏。

午後3時半、7丈小屋着。小屋番は、やはり花谷氏。カレーにハンバーグに冷や麦、

最高な食事でした。翌日、4時すぎに出発。



もうすぐ山頂、で、一人の女子が降りてきた。なんと会員の松田麻衣である。

植松が、黒戸尾根に入る情報は、知っていた。だから甲斐駒山頂で会えるかも?

なんと!土曜の最終11:59の電車で韮崎駅に着いて、甘利山超え、鳳凰超え、

早川尾根歩いて、早川尾根小屋テント泊で今に至ったそうな。恐るべし麻衣様。


この裏に見たくもない看板が有った。東駒ヶ岳だって???まぁどうでもいい。



七丈小屋のお弁当。おいしかったです。



花谷氏と、そして長い下りが待っているのであった。

ここからおまけ。さわら池にボートがやってきました。

元会員のしんじろう氏もやってきてボート初乗りです。




植松 一好

2025/07/01

蝶ヶ岳_6月月例山行

--- ガラスのサンカヨウはどこ?---

 道の傍らそこかしこで
可憐なサンカヨウの花が微風に揺れている。
サンカヨウ畑だねぇ、誰かがつぶやいた。
やったぜ、サンカヨウの群生はホントだったんだ。

                                             満開のサンカヨウ

6月の会山行は北アルプス蝶ヶ岳。
バン亀さん、みさとさん(バン亀さん奥様)、がんもさん、
まるめの、4人で三股から山頂を目指した。

まるめのは夏も冬も蝶に登っているが、
上高地側からばかりで三股からは初めて。
このルートの上部にサンカヨウの群落があるらしい。
2日前まで全国的に雨模様だったから、
濡れて透きとおった花に逢えるかもしれない。
期待に胸が膨らんだ。

やれやれ、三股ルートはとっても急登だ。
標高2,100mから主稜線まで、登高線の間隔がやたら狭い。
しかし実際に登ってみたら、
最大傾斜を迂回し九十九折れにつけられた道と、
数カ所設けられた休憩ベンチのお陰で、
思ったほど辛い登りじゃなかった。(やせ我慢だ)
歩きながらのおしゃべりもひと役かったのは間違いない。
黙々と登るんじゃ修行になってしまう。

沢を対岸に渡ると樹林の中の爽やかな道が続いた。
標高1,540mで有名(らしい)なゴジラの木とご対面。
ホンマ、ゴジラやん。
一同カメラ小僧に早変わり。
撫でたりさすったり、石ころで欠けた牙を補強したり。
人目もはばからずミーハーに。

ゴジラの木とにんまり

がんもさんがイチヨウランを見つけ喜々としている。
「銀杏らん」かと思ったら、
葉っぱが1枚なので「いち葉らん」。
イチヨウランなのだそうだ。

まるめの以外は3人とも花に詳しい。
予習してきたバン亀さんはタカネイチヨウランを第一発見。
イチヨウランの花は薄いクリーム色だが、
タカネイチヨウランのそれは真っ白だ。
花の形はおんなじ。
タカネイチヨウランは標高が高くなるにつれて
イチヨウランと入れ替わりに現れた。

キヌガサソウ

標高1,916mの小さピークを越すと暫く平坦な登りが続き、
群生するオサバグサや開いたばかりのキヌガサソウが
目を楽しませてくれた。
梅雨の蝶ヶ岳は色とりどりの花達がお出迎え、紛れもなく花の山だった。

オサバグサ

稜線が近づくとお待ちかねのサンカヨウロードが始まった。
どの株も瑞々しい葉と開花したての白い花をつけていた。

花達に癒され会話も弾み足元は軽やか。
豊富に残る雪田の縁を登りハイ松帯を抜けると
穂高の大パノラマが目の前に広がった。
天気は上々、風爽やか。
寝転がってずっと山を眺めていたい気分。

大パノラマ

残雪を抱く穂高、天を貫く槍ヶ岳。重厚な常念。
これにまさる肴なし。
ザックから冷たいビール(ノンアルですよ)登場。
みんなの喉を鳴らした。

山頂でにっこり

ガラス細工のサンカヨウには逢えなかったけれど、
花の山、蝶ヶ岳を知ることが出来た貴重な山行だった。 

日  程:2025年6月29日(日)晴
メンバー:L. 秋田、亀田夫妻、中澤
タ  イ ム:
 三股7:05 -- ゴジラの木7:50~8:00 -- 最終ベンチ11:30~11:35
    -- 蝶ヶ岳12:20~13:30 -- 三股16:50 

(秋田 記)