2025/05/31

令和7年鳳凰三山防鹿柵設置作業

初投稿、新人会員の堀内(美)です。

先週末の5/24(土)、25(日)に、高山植物保全のため鳳凰三山防鹿柵設置作業へ行ってきました。この事業は韮崎市の南アルプスユネスコエコパ―ク地域連絡協議会の事業として白鳳会が協力し行っているもので、最初の設置から今年で5年目を迎えます。地蔵岳の賽の河原と3つの山小屋(鳳凰小屋・薬師岳小屋・南御室小屋)周辺にて、毎年5月に設置、10月に撤去作業を行っています。

今回は2日目にどっかぶりの雨予報でしたので覚悟して参りましたが、多くの方のご協力により、予定通りの作業を無事終えることができました。

メンバーは以下のとおりです。

一班(御座石ルート) 亀田さん、中川さん、中澤さん、植田さん、市商工観光課(堀内知さん、田中さん)

二班(オオナジカルート) 秋田さん、上野さん、後藤美さん、松田さん矢崎さん、堀内美

私は二班でしたので、そちらでの様子を紹介します。

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5/24(土)

6:30 甘利山山頂にて 植松会長も見送りに来てくださいました!


ここから早い松田・矢崎は先発チームで進むことに。(後にこの判断がたいへん功を奏したのでした!)
若いお二人!あとはお任せしました(笑)

後続チームは、ルートチェックも兼ねてゆっくり進みます。
千頭星山から先15分ほどのところの絶景展望所。お天気がいい日なら日帰り登山の方にもぜ足を延ばして見てほしい景色ですが、ここまでも足場が悪いところ、ルート不明瞭箇所もあります。体力に余裕がない方や経験の少ない方は無理しないようにしましょう。ここから先はいよいよオオナジカ峠に向けての上級ルートです!

一つ目のロープ箇所。一昨年付け替えたばかりですので支点もしっかり安心ですが、ミスはできない場所です。

2つ目のロープ箇所。ここは特に足元が濡れているときは滑りやすいと思います。体が降られないように注意して通過。

3つ目のロープ箇所。ザレ場につき落石注意。

これでロープ箇所は終わりですが、引き続き痩せ尾根が続くので、ルートミスをしないように進みます。

10:00オオナジカ峠。

ここから苺平まではとにかく長い登り。倒木処理や劣化したピンクテープの付け替えなどもしながら進みます。これもクラシックルートを残していくための大事な作業。





この辺りは日本製紙さんの土地で、国立公園内にあたると思います。このようにシカと思われる動物の新しい皮剝ぎ跡がいたるところに。よって倒木も出やすくなっているようです。道迷いが出やすい場所です。

韮崎市の古い道標プレートも。

チェーンスパイクを付けるほどではありませんでしたが、苺平前後の区間に残雪が残っていました。

いつも笑顔のみかさん。


14:00南御室小屋着。この時点で早くも先発した二人と南御室小屋のスタッフの方とで薬師岳小屋周りの作業は完了したとのうれしい報告が!そんな訳で、この日は当初薬師岳小屋泊の予定でしたが、南御室小屋泊へ変更となりました。

時間に余裕もできたことで、柵外にあったヤナギランの子どもたちも守れるよう、ネット位置の微調整もすることができました。



南御室小屋のスタッフの方々にもたくさん協力いただきました。感謝!

先発隊の二人も戻ってきてさっそく作業。余裕です。おかげさまでスムーズに作業を終えられました!



翌日は予報どおりの雨でしたが、午後にはやんでくれたのでずぶ濡れになることもなく、快適に甘利山まで戻ってくることができました。


一班の作業も無事終了・下山連絡があり、ほっと一安心。前日から入山していたメンバー、そして南アルプス自然保護官事務所から3名のご協力もあり、スムーズに終えることができました。

鳳凰小屋・賽の河原作業メンバー


薬師岳小屋作業メンバー

南御室小屋作業メンバー

あらためてマンパワーのすごさを感じた2日間。さすがの白鳳会です。そして今回も各山小屋の皆様に大変お世話になりました!ありがとうございました!


~番外編(ほっこり写真)~

南御室小屋のニューフェイスのお地蔵様(井出さんが担ぎ上げたらしい♪)。

おかげさまで無事作業を終えることができましたとご報告。今年も鳳凰三山のお花たちをお見守りください^^




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