--- めざせ!シロヤシオ ---
みんなの想いが天に通じた。すっきりした青空こそ望めなかったものの雨に遭うことなく、今年度最初の月例山行は無事に終了。お目当てのシロヤシオも満開だったし、こりゃ、幸先ええなぁ。
5月、西丹沢・檜洞丸の売りはシロヤシオ。1年のうちで登山者が最も集中する季節だ。覚悟していたが、開山式と日程が重なったらしくビジターセンターの駐車場は使用制限が設けられ満杯。しかし、丹沢のウラに精通する後藤副会長の先導で楽々車を停めることができた。どこに停めたかって? それはナイショ。もちろん規則は犯してないからね。駐車場にあぶれた車が右往左往するのを横目にツツジ新道の入口へ向かった。
ツツジ新道の出だしは、じめじめ陰気な小沢沿い。沢を離れ尾根を絡む平坦な道を30分ほど進むとゴーラ沢出合に降り立った。出合の少し手前で早々に下る年配のご婦人4人組。訳を聞いたら「沢が渡れないのぉ」。例会山行でなけりゃ手取り足取り渡渉のお手伝いするんだけどね。あ、そうなんですかって、素っ気なくすれ違う。
昨晩は本降りだったと思うのだが沢は増水していなかった。飛び石伝いに靴を濡らさずに渡渉できた。ゴーラ沢の出合は広い河原。空が大きく開けていてひと休みするにはもってこいだ。ひと息入れ檜洞丸に至る尾根に取り付いた。
飛び石伝いの渡渉
河原から檜洞丸頂上まで標高差850m。コンクリートの階段を辿り急な崖を木の根伝いに登ると痩せ尾根の背に立った。狭い尾根を暫く辿り少し下ると幅広の尾根の登りとなる。谷を渡る風が蒸し暑い空気を吹き飛ばしてくれた。汗ばんだ身体がひんやりして心地よい。
崖を越えてシロヤシオへ
芽生えたばかりの若葉に包まれた登り。深呼吸すると肺の隅々が新緑に染まりそうだ。標高1,000mを越した辺りで、元気に下って来る会員の松田とばったり出会った。快足をとばして大倉尾根から丹沢山、蛭ヶ岳を越えてきたという。今日丹沢に入ることは聞いていたが、山中で行き会うとは思っていなかったので驚いた。それじゃあ、ということで松田はもう一度頂上まで同行することとなった。
シロヤシオの森を登る
標高1,100m付近からお待ちかねのシロヤシオの森が始まった。環境が合っているのか育ちが良く樹高の高い株が多い。見上げるとこぼれんばかりに咲き誇る純白の花たち。
シロヤシオ、こぼれんばかり
白い花の森の所々で鮮やかなピンクが景色にアクセントを与えていた。ミツバツツジが私だって咲いているのよ、と主張していた。帰って調べたら、トウゴクミツバツツジという種類らしい。関東の山地に多く、おしべの数などがミツバツツジとは違うらしい。 ミツバツツジよりも花期がやや遅いとのこと。ピンクと白の鮮やかなコントラストに魅せられ、シャッターを切らずにはいられなかった。
標高1,450mでシロヤシオの饗宴を抜け、僅かに登ると山頂へと続く木道に合流した。 木道の下はコバイケイソウが密生していた。初夏にはクリーム色の花が足元を埋めるのだろう。叡山スミレが多く見られたとヤマレコで報告されていたが確認できなかった。
檜洞丸の山頂は樹木に遮られ見通しが悪い。そのためか、三角点はなく、山名を記した標柱のみが建てられている。開山式の一環なのか、松田署の若い救助隊員たちが標柱を交換していた。
日 程:2025年5月18日(日)曇り
メンバー:L. 秋田(記録)、後藤(稔)、後藤(美)、山本(俊)、中澤
松田(大倉尾根を登り合流)
タ イ ム:
ツツジ新道取付き8:00 -- ゴーラ沢出合9:00~9:15 -- 標高1,100m 10:15
~10:25 -- 檜洞丸11:55~12:30 -- ツツジ新道取付き15:00
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